さんびのうた

オリジナル賛美の作詞、作曲

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

滑走路

離陸寸前の飛行機のような一瞬の心許なさにどきどきしていたけれどもあと少しあと少しで空へ飛び立てる勇気を出して、進もう自由になるために

居場所

居場所はどこに あるのだろういつもいる場所いつも行く場所誰かがいる場所誰もいない場所さまようように 行き交う人々居場所はどこにあるのだろう閉店時間にぎわっていた店の店内空っぽになった空間だけがそこにあってみんなどこに帰ったのだろう居場所はあ…

流れ星

頬をつたう 涙のように流れ星ひとつ 流れていったああ人生とは こんなにもはかないものだったのか

ガラス色

ガラス色は何色窓という透明なキャンバスに描かれる晴れの日の世界澄んだ青一色の空雨の日にはグレイどんよりたれこめる雲の世界夕暮れ色はオレンジ一瞬を強く輝く太陽のきらめきわたしは一人の鑑賞者描かれるのは神さまガラス色は何色今日もわたしの問いか…

失ってゆくこと

日々 失ってゆくことさみしい かなしいもとどおりには、ならないけれど手放してゆくことを学んでいるのかもしれないと(わたしは、何者だったのだろう)(どこに、わたしはいたのだろう)(なにに、おびえていたのだろう)日々、失ってゆくこと喜びも 悲しみ…

はじまり

草花たちの芽吹きのときに予感される 無数のはじまりこれからどんな葉をつけどんなふうに成長しどんな花を咲かせ 実を結ぶのかわからないけれど確かなはじまりがそこにはあってただわくわくと胸をときめかせている大切に見守り育てたいいくつもの はじまりが…

さみしい窓辺

少しさみしい窓辺にはやさしい花を飾ろうかカーネーション野ばらガーベラトルコキキョウどんな花でも飾ったらほらね、なんだかあたたかい生きてるって素敵だね生きてるって、不思議だね神さまがくれた贈り物心の奥さみしい窓辺があったなら飾ってみよう そっ…

万華鏡

夢物語 回せば ほらねひかりきらめく 夢物語幾度も幾度も 覗き込む鏡の中は 夢物語幾度も幾度も 覗き込む夢物語 回せば ほらねひかりきらめく 夢物語幾度も 幾度も 繰り返す美しい夢 真昼のようにきらきら きらきらかがやいている鏡の中は 夢物語

うみ

砂浜に打ち上げられたガラスの破片を拾い上げてゆくように理由もなく探し続けていた理屈では語れなかった生きているということ物差しでは測れなかったそれでも思い出のかけらが増えるたび心の中 豊かになってゆくのがわかったいつもより少しだけ大きなボリュ…

新たに

日々新たにされつづけるわたし日々古びてゆくわたし交錯しながらも更新され続けるわたし本当のわたしはどこにいるのかときどきわからなくなるけれどそれでも朝はやってきて日々新たにされつづけるわたし日々新たにされつづけるわたしただ神様によって生かさ…

かなしみ

みえないきこえないはなせないそれは ふかい かなしみ なのかなけれどもみえるきこえるはなせるそれも ふかい かなしみ なのかなかなしみかなしみはこのせかいをみえない まくで おおう ようにけれども みえない くらやみをきりさいて かみさまが ひかりをあ…

青い空が青いわけを

青い空が青いわけを小鳥たちが問いかける風は何にも答えずにそよそよ通り過ぎてしまったそれは誰も知らないけれど神さまだけが知っているそれはわたしがわたしであるわけやあなたが、あなたであるわけと少し 似ているねそれは誰も知らないけれど神さまだけが…

砂時計

さらさら さらさら 流れてく時間は 待つこと 知らないで待つ間が 花と 砂時計永遠のような 3分間砂の落ちたる 一瞬のその一粒に 万象が隠れて待つの 次の一瞬世界は変わってしまっているさらさら さらさら 流れてく時間は 待つこと 知らないで待つ間が 花と…

祈り

自分の弱さを知ったとき自分の無力を知ったとき「祈ることしかできないけれど」ひとりでに空を仰いでいた「神さまなんて信じてなかった」「自分一人で生きてきたから」なのにどうしてどうしてだろうひとりでに空を仰いでいた「神さま」それは祈りというのだ…

星の夢

彼方から 彼方から輝くいのち 星のきらめき清かなる 清かなる夜のしじまに あらわれわたるまたたく間の星の夢星の夢語りきかせば彼方へと 彼方へと消えゆく輝き明けてゆく空まどろみの中に夢の跡 そっと残して

花言葉

ささやかで美しい花言葉を語ろうと調べてみたらびっくりした情念にあふれた言葉のかずかず嫉妬 恨み報復 嫌悪偽り 軽蔑一体どんな因縁で名付けられたのか美しく可哀相な花言葉たちでもこれが人間なのだ「あなたには失望しました」黄色いカーネーション花を贈…

小鳥たちの自由に 鳴き交わす歌が聞こえるああ あたらしき日のおとずれ今日という日に何が待っているのかそれは神しか御存知でないだから、絶えず目を開き 耳をすませなければ神が与えようとされているすべての贈り物に夢からさめる時、いつも 気づかされる…

一艘の舟

眠れぬ夜には 帆をかけて一艘の舟を出しましょう遠い とおい まっくらやみにしずかに 光る みずうみにそっと 浮かべて ゆきましょういつまで旅が 続くかと思いわずらう そのときは風に乗って はこばれる小鳥の声を 聞けば良い旅は長い けれども つかのま涙も…

はじめまして

西井理加です。詩を書いています。このブログでは、私の日々書き続けている詩を公開してゆく予定です。拙い作品ではありますが、お楽しみいただければ幸いです。