さんびのうた

オリジナル賛美の作詞、作曲

一艘の舟

眠れぬ夜には 帆をかけて

一艘の舟を出しましょう

遠い とおい まっくらやみに

しずかに 光る みずうみに

そっと 浮かべて ゆきましょう


いつまで旅が 続くかと

思いわずらう そのときは

風に乗って はこばれる

小鳥の声を 聞けば良い


旅は長い けれども つかのま

涙も 笑みも 時々に

さえずる鳥の声のごと

あらわれ 消えては あらわれて


そっと 静まる ひとときに

永遠さえも 感じ入る

刻めるときの 不思議には

まるで したたる 雫のよう


ずっと 笑顔でいたかった

けれど 涙を知ることで

わたしの心は あたたかく

むしろ ゆたかになったから


わたしは 得るものばかりです

さがさなくても そこにある

ただそこにある 喜びに

気が付くことが できたなら



しずかに しずかに ゆきましょう

まどろむような 舟の上

旅は長く そして 短い

どんなあなたも 受け入れて

ただ 安らいで ゆきましょう

名もなき ちいさな 旅人として

ただ 味わって ゆきましょう